さて、いよいよラストです。第7段でこの「神仙感応経」終了です。
心に善の心が起これば、善の行いをまだしていなくても、吉の神はその心に感応して随(したが)う。
また心に悪の心がおこれば、悪の行いをまだしていなくても、凶の神はその心に感応して随う。
もし過去 悪事を行うことがあっても、後、自ら改め悔いて、諸悪を作ることなく、数多くの積善陰徳を実践すれば、必ず吉慶を得る。
いわゆる「災い転じて福となす」である。
故に善人は、言葉、見解、行為の全てが善である。
1日に3つの善行を積めば、三年で天は必ず福をもたらす。
悪人は、言葉、見解、行為が全て悪であり、1日に3つの悪行を犯す。
3年経てば、天は必ず禍をもたらす。
太子の激励
どうして努めて善を行おうとしないのか。
以上、神仙感応経になります。
知らず知らずの間に、悪行を行っていることもあるかと思います。それで自ら災いを招き寄せていることもあるかもしれませんね。
これを軸にして、日々、気をつけたいなと私は思っています。
日本人には、これに「天皇陛下を第一とする」と言うのをつけ加えれば、ほぼ完璧の教えだそうです。
神界に出入りされていた宮地水位さんの神界の様子が記された「異教備忘録」の中に、ある男性の話が出てきていますが、「大祓詞」と、この「神仙感応経」を熱心に毎日読んでいた方が、神界に出入りを許可されていたと記されていました。
いい教えには間違いなさそうです。
いい人間になろうとするのはきついかもしれませんけど、でも、誰もが天津神の分魂をいただいて、生きています。神様のエネルギーをすでに心の中に持っているのですね。これを自分の中から輝かせるようにすればいいだけです。
そのためには、自分の中のエゴを我をどんどんと祓っていきましょう!祓って祓って祓いきれば、必ず、神聖な自分が出てきます。
それを信じて、精進したいものですね。