悪報【続き】
【13禁諱(タブー)を無視する悪行】
天を怨み人を咎め、思うようにならない風雨をののしり、争いをそそのかして訴訟を起こさせ、みだりに徒党に加わり、
妻や妾の道理に合わない話を鵜呑みにし、両親の教訓に背き、新しいものを好んで古いものを忘れ、言葉と本心とが一致せず、
不正な財産を貪り、上司を欺き、悪言をでっち上げ、無実の誹謗中傷をする。
人をそしって自らを正しいと思い、神明をののしって自らを公正だと思い、天理を捨てて天理に背いた行いをし、肉親に背いて他人に媚びへつらい、
天地を指して自分の考えを正当化し、神明を引き合いにしながら猥(みだ)らなことを手本としている。
【14不仁なるものの悪】
施しを与えた後で後悔をする。
借りたものを返さない。
分不相応なものを求めて力の限りを尽くし、淫欲は節度を超え、内心は陰険悪辣(陰険でタチが悪いこと)で、外見だけは情深く、汚れたものを人に与えて、邪道を持って人々を惑わし、標準より短い物差しで長さを狭く測り、標準でない天秤で少なく量り、まがいものを本物と混ぜて誤魔化し、善良な人を卑しいとし、愚かな人をあざけりみくびる。あざけりみくびる。
【15家庭における悪行】
貪欲であって飽くことを知らず、欲をむさぼり、呪詛をして努力でなく呪いで成果をあげ、酒を好んで心を乱し、肉親と言い争い、
男性は忠義と善良さに欠け、女性は従順ではなく、家族は仲が悪い。
妻は夫を尊重せず、夫はいつも驕り高ぶっている。
常に寵愛を得ようと争って嫉妬し、妻に礼節を用いず、嫁は姑を敬わない。
ご先祖さまを侮る。
年長者の意志や命令に逆らう。
無益なことを為す。
外面を繕う。
自分を呪い、人を呪い、人の好き嫌いに偏りがあり、
井戸やかまどをまたぎ、
食物や人を飛び越えて、子を堕胎し、行いにひねくれが多く、またこそこそしている。
【16天地神明を敬わない悪行】
月末、年末に歌い踊る。月の初めの早朝に怒鳴り散らす。
北を向いて鼻をかみ、唾を吐き、大小便をする。
かまどに向かって歌を歌ったり、泣いたりする。
かまどの火を使って線香をつけ、汚いたきぎを薪にして食事を作る。
夜起きだして丸裸になり、八節(立春、立夏、立秋、立冬、春分、秋分、夏至、冬至)に刑罰を執行し、流星に向かって唾を吐き、
虹を指差し、造化三神の光を指差し、太陽や月を長く注視する。
春に山林を焼いて猟をする。
北に向かって悪口を言う。
何の理由もなく、亀や蛇を殺す。
(黄色の蛍光ペンの所の戒めは神道には見当たらないとのこと)
【これらの悪行の因果】
このようなものは(①から⑯まで)全て罪である。
司命(寿命を司る神)は罪の軽重に従って、その福禄寿を奪い、それが尽きれば死ぬのである。
死んでも罪を帳消しにできなければ、子孫まで災いが及ぶ。
人の財産を横取りするものは、妻や子が浪費をして財を減らし、少しずつ死に至らしめ、もし死ななければ、水害、火災、強盗、盗難に遭い、財産を失い、病気になり、色々な訴訟を起こされて、奪い取った分は清算される。
理由なく人を殺すものは、戦禍によって殺される。
不当な利益を取るものは、例えば、腐った肉で飢えを満たし、「チン」という毒鳥のお酒を飲んで渇きを癒そうとするようなもので、少しも空腹を満たせず、命を失うようなものである。