夏も本番になってきました。暑さに負けず頑張りましょう。

神仙感応経 口語訳2

今日は、前回の続きになります。

前回はこちら。

神仙感応経 口語訳1

https://hiromi.fun/?p=8703

これを読む目的は、決して他人を正すためではなく、まずは自分の中を省みるために読むことが大切だと思います。まずは自分から正していくことが大切だろうと思うのですよね。

読んでいて本当に痛いところが出ていきます。でも、これで自分を律するのも、最近、私は心地よく感じています。「自由はいい」とは言いますが、ある程度の善悪の軸があったほうが、生きやすく感じます。

昔の真面目な神仙界に行きたい人は、大祓詞とこれを毎日読んでおられたそうです。それでは、第4段落です。

第4段落 悪報

【①道理に背いた大悪】非道でありながら動き、理に背いて行い、悪いことを肯定し、人に知られずに殺傷し、陰で善良な人を傷つけ、暗に君主や両親を侮り、その先生を侮り、それらのこと師恩にそむき、見識のない者をたぶらかし、同学を騙し、偽りを言って人を騙し、親族の過失を暴いて攻撃し、不仁を無理強いし、欲深く独りよがりである。

【②役人の悪行】是非の分別は妥当ではなく、趣向は正しい道に背き、部下を虐(しいた)げて功績をあげ、上司にへつらって旨を願い、恩を受けても感謝することなく、怨みごとを言い続け、人を軽蔑し、国政を乱す。

功なき者に褒美を与え、罪無き者を懲罰に科し、人を殺して財を貪り、人を押しのけて地位を奪い、

降伏した者をさらに叩きまた殺し、正しく聡明なものを追い払い、孤児を侮辱し、未亡人に無理強いをし、

法をおかして賄賂を受け取り、まっすぐな者を曲がっていることにし、曲がっている者を真っ直ぐだとし、軽い罪を重罪にしてしまい、死にそうな人を怒って怒鳴る。

【③世俗の悪行】誤りと知りながら改めず。善と知りながら行わず。

自分の過失に人を巻き込み、価値ある学問や技術を独占して伝えず、聖賢を誹謗して、道徳を侮辱する。

【④殺性の悪行】飛ぶ鳥を射落とし、走る獣を捕まえる。土の中の虫を掘り起こし、鳥を驚かせる。虫の巣穴を埋め、鳥の巣を覆い、身ごもっている動物に危害を加え、卵を破る。

【⑤気の弱い者の悪行】人に過失があることを願い、人の成功を誹謗し、人の安穏を危うくし、人の利益を減らし、悪いことを良いこととし、私心によって公益を廃し、人の成果を盗み、人の善を覆い、人の醜聞を暴露し、人の私事を暴き、人の財産を浪費し、肉親と離れるようにそそのかし、人が愛しているものを奪い、人が悪事を行うのを助ける。

【⑥気の強い者の悪行】勝手きままに威張り散らし、人を侮辱して、自分の勝ち求め、農婦の再婚を失敗させ、人の婚姻生活を破綻させ、

少々裕福になれば驕り高ぶり、その場だけ罪を免れて恥を知らず、恩を認めて過失は人に押し付ける。

過失を人に転嫁して、そして悪を売り、虚栄を売り買いし、悪賢い心を持ち、人の長所をくじいて、自分の短所を護り、勢力を笠に着て人をいじめ、わがままに暴力をふるいそのまま殺したり、理由なくして傷つけたりする。

【⑦物を大切にしない悪行】理由なく衣類を裁断し、生き物を礼に反して料理し、五穀を無駄にし、衆生(しゅうじょう)を働かせ混乱させる。

【⑧明らかな横暴の悪行】人の家を破産させ、その財産を奪い、水を打ち火を放って民家に危害を加え、秩序を乱し、人の功績を無にし、人の器物を損なって使えないようにする。

【⑨陰に隠された悪行】人の栄華を見て、その人が落ちぶれてしまうことを願う。人が裕福であるのを見て、その人が破産することを願い、美しい夫人を見れば欲情を起こし、人に財産を借りていれば、その人の死を願う。

【⑩陰のある悪行】求めていたことが思い通りにならないと、恨みや呪い心を抱く。人の過失を見れば、その人の過失を言いふらし、人の身体的な欠点を見てはそれをあざけり、人の才能を見ても褒めることなくかえってさげすむ。

【11理由のない悪行】証拠をでっち上げて、人を陥れる。まじないものをして、人をまじなう。薬を使って樹木を枯らし、教師を恨み、親に反発をし、力づくで奪い取り、侵害することを好む。

【12志を奪う悪行】略奪をして金持ちになり、ずる賢い手段で昇進しようとする。褒賞や懲罰は不公平で、安逸な享受は節度を超えている。自分の部下を虐げ、人を恐れさせる。

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