セミナーや 講演会で、よく、「自分の幼年期に返ってみましょう。」と 集団で、昔に戻る 誘導瞑想を やるところが 多いですね。
私も以前、たまたま、ある有名な方の講演会に誘われ、その内容も確認せずに、その講演会に参加しました。
すると、その講演会の内容がたまたまインナーチャイルドの講演会で、その中で 最後に インナーチャイルドにあってみようと、みんなでインナーチャイルドヒーリングを するものでした。
自分がインナーチャイルドヒーリングを施術の中でやっていますが、あれって 集団ですべきものではないのではないかと思います。
そして、私 ちょっと流れに身を任せて 私自身もやってみようと試みましたが、一切退行が出来ないため、退行を受けるふりをしました。
実際に、あれをすると、今までインナーチャイルドヒーリングを受けられていない方が、逆に 精神的に病んでしまうケースが とても多いのです。うちも 結構いらっしゃいました。
自己啓発セミナーなんかでも、誘導催眠やっていますが、たしかに今の自分自身をもっといいようにするために 幼年期が絡んでいると思います。そのセミナーの講師の方の着眼点は たしかに素晴らしいものだと思いますが、でも、集団ですべきでは ないと思います。
どうして、集団退行を受けてはならないのか
人はいろいろ過去 傷ついたことも 沢山 あったことでしょう。でもそれに蓋をして 生きています。そう蓋をすることによって、今現在の自分を保てているのですね。
そして、セミナーや講演会の中で そういった退行をするとどうなるか。心の準備も出来ていないのに、過去を急に出されて、そして、閉じていた蓋が急に開くことになり、パニックを 起こします。
過去の傷ついた自分が、溢れ出してきて、収拾がつかなくなります。
パニックを起こしても、そこのセミナーの先生は、ヒーラーではないので、対処も出来ません。そして一度その蓋が開いてしまうと、インナーチャイルドは 暴れだします。講演会やセミナーは、1日限りですよね。でも、それを受けられた参加者は、ずっとそのインナーチャイルドの暴れに 日常、苦しむことになります。
心の準備の出来ていない人に インナーチャイルドは すべきではないでしょう。ヒーリングまでするならば まだましですが、セミナーや講演会でやっているのは、ただ 蓋をあけるだけの作業。「すっきりした」と言って終えられる方は、ほとんどいらっしゃらないと思います。むしろ、具合が悪くなられる方が、多いのではないでしょうか?
かつて、ある製薬会社の新人研修で、自分のトラウマをみんなの前で話す、といった ワークが組み込まれていました。そして、それをやった 研修生は、その後自殺をされたのは、ご存知でしょうか?無理やり、過去を開いては ならないのですね。
蓋をしているのも、意味があるのです。
電話でヒーラーさんから セッションをすすめられたとき。
インナーチャイルドヒーリングや前世療法、で3回コースとかプログラムが組み込まれているルームもありますね。
そして、たしかに、数をやっていけば、だんだん 効果が感じられるのも そうなのです。
でも、しばらくクライアントさんがお休みをされていて、「あと1回残っているから、早めに来てね~。」とクライアントさん宅へ電話をかける店舗もあるそうです。そして、クライアントさんは「行かないといけない」と思われて、「受けたくはないけれど、せっかくお電話いただいたから行かないと」、と思われて そのヒーリングを受けられる、のですね。
受けたくないときは、受けられないほうがいいです。心の準備が出来てから、のほうが、私はいいと思います。
先日、あるクライアントさんにご相談を受けていました。(御本人に掲載の許可を得ています。)「3回コースだったのですけど、受けると 金運も良くなるし、家族の仲も良くなるし、いい事ずくめよー、早く残り1回あるからいらっしゃい」と言われ、お金も分割にされていたらしいです。
そこまで、声をかけてくださるから・・・と、行かれたらしいのです。
するとどうなったか・・・・・色々な施術をその後も勧められて、その方、施術費に全部お金を注ぎ込み、体調も悪くなられ仕事をやめないといけなくなり、生活費が払えないから実家に帰ることになり、そしてご両親からも責められ家族関係も悪くなったとおっしゃっていました。精神的にもかなり不安定になられていました。最初に言われた金運も、家族の仲も良くなるどころか悪くなったとおっしゃっていました。
私もオーラをそれ以上いらうわけにいかず、お話しかきけなかったのですが、今、精神病院に入院されています。
受けるとどんどん悪くなっていき、施術者さんも焦られたのだろうと思います。どんどん別のヒーリングも勧められて、アロマからエンジェルカードセッションではアドバイスをされて、レイキヒーリングもアチューメントも勧められ、しまいにはティーチャーになれば幸せになれるといわれ・・・レイキティーチャーさんまでさせられました。そんな事ないですよ。レイキティーチャーは、幸せになるためのものではありません、ティーチャーは、あくまでも、レイキヒーリングを人に伝える 資格です。
あれだけ短期間のうちに 施術をしてしまうと、自分の心も体も びっくりするでしょう。
天使や女神のアチューメントも受けられて、数ヶ月のうちに、かなりの数を。
もし、これが御本人が心から望んでおられたら 別でした。「御本人が受けたい」、というお気持ちがあれば、全く問題はないと思います。御本人に覚悟があれば、それは、出来ることなのですね。
自分の心には答えがあり、施術のペースも自分の心が 一番知っているからです。
でも、施術者のほうが「これを受けたら幸せになれる」と言われて、どんどん勧められて 無理して勧めていく施術は 良くなるどころか、 悪くなっていきます。
まず、オーラがぐちゃぐちゃになりますからね。
そして、どのヒーリングも 過去にアクセスしています。自分の過去の記憶に対して ヒーリングをしていますから、自分のキャパ以上にやってしまうと、精神的にも肉体的にも めちゃくちゃになります。閉じていた蓋も、一気に開いて、ぐちゃぐちゃになるのですね。
ある 神父さんから 聞かせてもらったこと。
これは、私が 全くヒーリングと関係のない分野で 、ある神父さんと 知り合いました。
そして、その神父さんから 私の職業を聞かれたので、セラピストと言ってもわからないだろうから、「幼年期退行などの 退行を しています」と 伝えました。
すると、いつも優しい神父さんのお顔が 、一瞬で 曇られました。
「あのね、私の知り合いに、こういう人がいるんだけど。幼年期退行を2人がある人から学んでね、それ(インナーチャイルドヒーリング)をお互いに やりあっていたようなんよ。そうしたら、お互い気がおかしくなっちゃってね。2人共、一生精神病院から出られなくなったんよ。今でも 病院に 2人共 入院しているんだよ。」
と、私がそれをやっていることを とても 心配されました。
やっぱり結構、こういった事象、あるのだなぁと、そのとき 思いました。
どういったヒーリングの受け方が 一番いいのか・・
自分が 向き合いたいときに、向き合うのが一番でしょう。
他人に言われて、必要以上のヒーリングを 受けなくて いいです。
自分が受けたいときに、受けるのが ベストです。
受けたくないのに、ヒーリングをまず受けちゃいけません。
自分の魂が受けることを拒否をしているのですね。自分の中に 答えがあります。癒やすペースは 自分の魂が 全部知っています。
確かに、私も、次を勧めることがないわけではありません。
特にインナーチャイルドヒーリングや、前世療法による施術は、数をするほど、効果があるように感じれます。
1回させてもらって、これは 次必要だな・・って思う場合は、次をおすすめさせてもらう場合もあります。
でも、あくまでも「向き合いたいお気持ちがあれば」というスタンスで います。
まとめ
集団で退行をやるにしても、また施術者さんのペースになりすぎてやりたくないヒーリングを受け続けるにしても、自分で意志のないうちは、これはよくないことだと思っています。
自分の心と向き合いたい、と思ったときに、向き合うのが、一番でしょう。
無理して過去を掘りおこさず、全てキレイにしようとせずに、別に インナーチャイルドがいても いいのだから。そして時期がくれば、また向き合いたいという気持ちが でてくるかもしれません。その時で いいのですね。
でも、確かにセミナーでの講師さんの着眼点は良いと思いますので、それはそれで素晴らしいことだと思います。受けたいお気持ちがあればそれをされてもいいと思います。ただ、事例的には結構悪くなっておられる方も多いですので、その場では 受けられたふりをされるのが 無難でしょう。無理に過去を掘り起こす必要はありません。