全てのものには神様がいらっしゃる
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全てのものには神様がいらっしゃる
私たちのこの日本という国には、八百万の神々がいらっしゃいます。雨には雨の神様、風には風の神様、山には山の神様、花には花の神様、海は海の神様。
また、家庭においても、屋根には屋根の神様、庭には庭の神様、門やトイレ、など、主宰し給う神様がいらっしゃって、人はその恩徳によって生活ができるのですね。
本居宣長の歌にも、「朝よひにもの食ふごとに豊宇気の神(衣食住の神様)の恵みをおもへ世の人」
「天地の神の恵みしなかりせば一日一夜もあり得てましや」とよんでいました。
この歌にもあるように、その時や、その場所に応じて、その主宰神の恩徳を感謝し、決して粗末にせず、有り難く大切にこれを扱えば、災いごとは断じて起こらないものということなのです。
古神道家の村山惣作先生も、自分が若い頃、農業を故郷でしていたが、鎌を持ったら鎌の神様を、鍬をもったら鍬の神様を、斧を持ったら斧の神様を、祈って仕事に取り掛かることを常としていたら、どんなに激しく活動しても怪我をしなかった、ということです。
そして、村山先生はこう結ばれています。
神道の極意は大は、皇室国家の御事から小は自己一身上のことまで、全て災いを未然に防ぎつつさらに栄えてゆくところにあるので神信仰の活霊験(活発な霊的な力の現れ)はこのところである、と。
ひとこと
神道の本を読んでいくと、本当に全てのものに神様が宿っていらっしゃる、というのが当たり前かのような感覚になってきたのは私の変化です。かつての日本人はこれが当たり前だったのでしょうけど。どっぷりと現代の社会に浸っていて、染まってしまっていました。
この「全てのものに神様がいらっしゃる」という心持ちでいると、私も周りに見えるものに全て感謝の念が湧いてくるのがとても不思議です。このパソコンにも、そして、デスクライトにも、エアコンにも。ありがとうありがとう、という気持ちになるのですね。
日本人には「物を大切にする心」というのが備わっていると言われていますが、きっとこの神道の教え、からきているものでしょう。
この教え、大切にしたいものですね。