月水(月経)の穢れ
神社参拝の際、月経の間は神社参拝は控えた方が良い、という教えがありますね。
私も当初は知りながらも「大丈夫だろう」、という風に思っていたのですが、こういった文書に何度も何度も触れてみると、やはり控えた方がいいのかなと、最近では月経の間は避けるようにし始めました。
月水の穢れ・・平田実篤先生説
月水の穢れのことは、倭建命が東夷を征して帰り給える時に、尾張の宮簀比売命が月水の時に見合い(交わり)をして御身体を穢されて、そのお守りとしてお持ちになっていた草薙剣を倭建命が持っていかれることを忘れてしまわれて、そしてこれによって倭建命は、伊吹山の荒ぶる神の気吹にあたって崩御されることになりました。
これが月水の穢れによって禍事が起こることの見える初めであるとのことです。
また、月水の女性が神参りをしない昔の例を挙げれば「風雅集」に、和泉式部が熊野に詣でたのだが、障り(月経)があって奉が叶わず、「晴やらぬ身の浮雲たれ引きて、月のさわりと成るぞ悲しき」と詠んでいます。
そういうこともあって、伊勢神宮の御定めは、月水の女性はその初日より8日経って後に2日潔斎をし、11日目に参宮を許されるということです。(ただし、8日経っても月水が止まない場合は8日に限らず、止んで後に潔斎をして、その翌日から参宮を許されるという御定めである。)
とのことでした。
古事記の神代の巻にヒントが書かれている
日本古学によると、血液は体内にあるときは最も清陽なるものですが、体内から体外に出ると最も重濁なるものに変化するとされています。出血を見て気分が悪くなるのもそのためなのです。
古事記の神代の巻に、伊弉諾大神が十拳の剣で火の神を斬り給い、その剣の先に付着した火の神の血により荒ぶる神々が生まれられたことが遠因とされています。
ヒーリングをして月経が軽くなることも
ヒーリング・・・というか、これは前世療法やインナーチャイルドヒーリングの二つになるのですが、これで自分を癒していくと、大体の方が月経が軽くなっていかれます。
穢れや罪をイメージのなかで取り払ってもらっているだけなのですが。
私自身も、ものすごく月経がひどいタイプで、生まれつき、出血も人並み以上でした。ただ、セラピーをしていく過程で、月経が軽くなりました。月水=穢れというのは私もそう思っています。
参考文献
今日は一つとてもいい本をご紹介させていただきます。清風 道人さんという方で、ずっと日本古学や神道のことなどなど自身のブログで伝え続けられてこられた方です。
内容の一部は無料で読むことができるのですが、有料だとまたさらに奥深いお話に触れることができます。
その清風道人さんがその今まで書かれてこられた記事をもとに、今回ご本を出されました。その本を参考文献として上の記事を書かせていただきました。
日本神道や日本古学にご興味のあられる方、ブログもそしてこの書籍もおすすめです。
ブログ 日本古学アカデミー
著書 日本古学アカデミー全集 第1巻 清風 道人 著