毎日雨がじゃんじゃんの梅雨時期が続いています。お陰様で家庭菜園している野菜がよく育っています。

話し合いで決める国体〜戦いや革命を好まない我が国

今日は国体の一つである、「話し合いの精神」について書いていこうと思います。「自立」という言葉が先走りし、何事も自分一人で決めていかなければと思われている方を見ることがあります。「自立」というのと「何事も自分で決める」というのは、違います。

古事記に、私たちの祖先でもある神々たちも、大切なことは話し合いで決められていたと書かれています。

大切なことは自分で決断せず、神々を集めて相談をなさった天照大御神

「古事記」の中で、国譲りの物語があります。

地上世界の出雲の国は、大国主命が治めていました。しかし、天照大御神は出雲は自分たちが治める国だとして、息子の天之忍穂耳命あめのおしほみみのみことに出雲行きを命じました。すると、天之忍穂耳命は何やら地上世界が騒がしいので引き返し、天照大御神に報告します。

天照大御神は自分で決断せず、高皇産巣日神たかみむすびのかみを通じて八百万の神々を集め、どう対処するか相談させるのです。神々は話し合いの末、天菩比命あめのほひのみことを推薦し、天照大御神も協議の結果を受け入れて、大国主命に出雲を差し出すように交渉するため、天菩比命あめのほひのみことが出雲に派遣されました。

うさぎちゃん
うさぎちゃん

関係者が協議して出した結論は、トップに立つものであっても尊重し、受け入れなければならないということが書かれているんだ。

何度も神を派遣して、国を差し出すように話し合いをされようとした

ところが天菩比命あめのほひのみことは大国主命に媚びてしまい、3年経っても高天原へ帰ってこなかったのです。そこで、天若日子あめのわかひこが派遣されますが、あろうことか、天若日子あめのわかひこは大国主命の娘と結婚して、8年も帰ってこないのです。

ここで、高天原から、雉を偵察に送りますが、天若日子あめのわかひこは弓でその雉を撃ち殺してしまいます。その矢が高天原まで飛んできたので、願をかけて投げ下ろすと、天若日子あめのわかひこに当たって死んでしまいます。

そして、いよいよ、国譲りにつながる建御雷神たけみかづちのかみ天鳥船神あめのとりふねのかみが派遣されることになります。

うさぎちゃん
うさぎちゃん

派遣された高天原の神々も、物欲の誘惑に負けてしまい、使命を忘れて物質世界にふけっていたと解釈できますね。高天原の神々でさえも、物質欲に負けてしまわれることがあったのですね。ちょっと面白いですね。

くまくん
くまくん

何度も神を派遣して、国を差し出すように話し合っているね。交渉に出雲に降りていった神はどの神も大国主命の説得に失敗しただけでなく、出雲側に取り込まれてしまったけれど、あくまでも話し合いで高天原の神々に出雲国を譲ろうとしたここの部分は、話し合いで決めるという我が国の原則を伝えるものなんだ。

政治もここからきていると言われているね。

大国主命も、「我が子に聞いてくれ」と頼んだ

ようやく、建御雷神との交渉に移ります。大国主命に聞くのですが、抵抗することなく「私はいい。でも、自分の一存では決められないので、子どもたちの意見を聞いてくれ」と頼みます。

くまくん
くまくん

ここでも、「我が子に聞いてくれ」と、子供二人の意見を聞いてほしいと、やはり聞いているのは面白いね。

子供の建御名方神たけみなかたのかみは抵抗して諏訪まで逃げるのですが、結局、建御雷神たけみかづちのかみに服することになり、大国主命は出雲の国を天照大御神に譲ることにします。

しかし無条件で譲ったのではないのですね。

うさぎちゃん
うさぎちゃん

一方的に飲んだのではなく、こちらからも条件を出しているのは、上手な交渉術だと思うなあ。当時は、神も魅了する栄えた国だったのだろうから、それをやすやすと譲るのは、勇気がいったことだっただろうね。

出雲の現実政治は高天原に任せるが、死者の世界(あの世)は大国主命が支配者になるという妥協案が成立します。また、大国主命は出雲大社に大きな御殿を建ててもらい祀られることになります。

この合意に基づき、天照大御神の孫の邇邇芸命ににぎのみこと葦原中国あしはらのなかつくに(日本)に降臨し、日本を治めることになるのです。

話し合いで決める國體

我が国では、戦いや革命は好まれないのですね。この時も、実際は、多少の争いはあったとは言いますが、それでも、話し合いで決めて、そしてお互いが納得のもと、妥協が図られることが最も望ましい、とされています。

これは国譲りの話なのですが、会社ではこれが大切にされていますね。会社ではチームワークが大切ですから、何か大変な問題が出てきたら会社などの会議などで話し合われるでしょう。そして、皆さん意見を出し合って、そして、決めた事柄には、それに皆、従いますね。そうやって会社が回るようになっていますね。問題ごとが起こった時、また改善した方がいいことがある時は、会議などでどんどん発言しましょう。その為に、会議があるのですから、意見を言ってもいいのですよ。言わなくては、不満も溜まっていくばかりです。

個人のことも、当てはまるでしょう。大切なことを決断する時は、誰かに相談、という方がいいかもしれませんね。もちろん最終的には自分で決断というのは大切だと思います。

ただ、自分のことになると、自我や我見が出てきて、周りが見えなくなりがちですね。どうしてもそう言った状態で物事を決め推し進めていくと、間違った方向へ進んでいることもあります。

そう言った時こそ、誰かの意見を聞いてみると、新たなまた見方も出てきて、自分の中の考えが整理されることもあるだろうなと思います。

まとめ

今日は、話し合いで決めていくという國體こくたいについてお話ししました。

何か参考になれば嬉しいです。