エッセイ

ふたつのペンダント

川村 裕美

ペンダントをなくした旅人

むかしむかし、ある村に一人の旅人がいました。

旅人は大切なペンダントを失くしてしまいました。

「どこを探しても見つからない…」

旅人は悲しみながら、森に住む魔女のもとを訪ねました。

「私の大切なペンダントを失くしてしまったのです。きっと見つかると言われたのですが、本当に見つかるでしょうか」

魔女は静かに目を閉じ、旅人のために祈りを捧げました。

祈りを捧げていると

その時、魔女の心の中に、小さな女の子が現れました。

それは、幼い頃の魔女自身でした。

女の子は泣いていました。

手には、青い石のペンダントを持っていました。

魔女は目を開けて、旅人に言いました。

「少し待っていてね。賢者さまに会ってくるから」

森の奥の賢者に会いに行く

森の奥にある賢者の小屋を訪ねた魔女は言いました。

「旅人のために祈っていたら、私の中に小さな女の子が現れました」

賢者はうなずきました。

「その子に会いに行きなさい」

再び目を閉じる

魔女は再び目を閉じました。

小さな女の子がそこにいました。

「このペンダント、何でも願いが叶うの」

女の子は嬉しそうに言いました。

けれど、周りの大人たちは首を横に振りました。

「またそんなもの信じて」

「おかしな子ね」

女の子はうつむきました。

そしてある日、そのペンダントは消えてしまいました。

女の子はとても悲しみました。

そして、不思議なものを信じることをやめてしまいました。

魔女は小さな女の子に語りかけました。

「あなたは間違っていなかったんだよ」

「そのペンダントを大切にしていいんだよ」

そう言って、魔女は女の子に新しい青いペンダントを贈りました。

女の子の顔に、笑顔が戻りました。

魔女が目を開けると、賢者が小さな瓶を差し出しました。

「よくやったね。これを持っていきなさい」

旅人のもとにもどる

魔女は旅人のもとへ戻りました。

「きっと見つかりますよ」

魔女は静かにそう言いました。

次の日、旅人から知らせが届きました。

「見つかりました!」

魔女は微笑みました。

誰かを癒そうとした時、まず自分の中の小さな自分が癒される。

その魔法が、誰かの現実をも動かすのです。


あなたの中にも、泣いている小さな自分がいませんか?

その子に会いに行きませんか?

Natural*Gardenで、あなたの物語を一緒に紐解きましょう🌸

ABOUT ME
ひろみ
ひろみ
セラピスト/ブロガー
精神世界を探求・研究し続けてきて21年。退行催眠のセラピスト。また、夢を見てメッセージを受け取ったり、夢を使ってヒーリングを行うこともしている。いつの間にかどこからともなく夢でメッセージが来るようになり、そのメッセージをこのブログで発信中。
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