人間関係にトラブルがあるのは、日本人のコミュニケーション能力の低さにあると言われているのが、You Tubeでお馴染みの 精神科医であり 作家の 樺沢紫苑 さん です。私は、この樺沢さんの動画が 好きで よく見ています。
今回、樺沢さんの 待ちに待った本が出ました。
この中には、アウトプットの重要性もしっかりと書かれていますが、
仕事術、コミュニケーション術、色々と詰まっていると思いました。
それもひっくるめて「アウトプット」なのでしょうね。
今、私が感じているのが、断りさえすれば、物事が良い方向へ 進むパターンを抱えておられる方が多いのですが、なかなか断れずに、大切な時間や自由な時間が どんどん奪われていく、嫌な仕事が沢山回ってくる、やりたくもなく受けてストレスが溜まる・・・というパターンの渦にはまり込んでいる方が 多いこと多いこと。日本人は断るのが 特に 苦手な民族だとか。
樺沢さんも、断ることの大切さを この本の中でも 伝えています。
「断らないとき」に起こること | 「断る」メリット |
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・自分の大切な時間が無限に奪われる ・睡眠、休息時間が減り、憔悴していく ・頼めば何でも受けてくれる、「便利屋」だと思われる ・「やりたくない仕事」の依頼が増える ・ストレスが溜まる ・必死に「残業」や「休日出勤」をしても結局、昇進にはつながらない |
・自分の大切な時間が増える。 ・本来すべきことに、エネルギーと時間を集中できる。 ・意志の強い人だと思われる。 ・「やりたい仕事」の依頼が増える ・「断るのは申し訳ない」という罪悪感がなくなる ・スッキリする ・ストレスがなくなる ・自己投資に時間が使えて、定時の仕事でしっかりと結果を出せる。 |
樺沢さん
「断る」ことによって、特にデメリットは生じません。断ってみれば分かりますが、むしろ、「断る」ことでたくさんのメリットが得られるのです。
上手な断り方
① 自分の優先順位を決めておく。
例えば、「家族」が大切だと思う人は、「土日は家族と過ごし時間」と決めておきます。そして、「どうしても急用な仕事が入ったので、日曜日に出勤してくれないか」と言われたら、「申し訳ありませんが、土日は家族と過ごす時間なので」と 断ります。
② 迷わず断る
「えー、そうですね。」と迷った素振りを見せると、「なんとか頼むよ」と付け入れられてしまします。迷わず断ることで、自分の意志の固さ、自分のポリシーの固さが 相手に伝わります。
③ ケース・バイ・ケースで 判断しない。
「今回だけ特別に頼むよ。」という言葉には決して乗らないこと。「今回だけ」が永久に続くことになります。また、ケース・バイ・ケースで 判断すると、「Aさんの頼みは聞くのに、なぜ俺の頼みは聞かないんだ。」とトラブルの原因になるそう。常に同じ基準で公平に断っていく限り、大きなトラブルが起きることはないでしょう。・・とのこと。
④ 「断りの公式」 を 使う。
謝罪(感謝)+ 理由 + 断り + 代替案 、の順で誠意を 示す。
残業を頼まれたとき、「すみません(謝罪)。選んでいただいて大変有り難うございます(感謝)。本日、子どもの塾の送迎があるため(理由)、残念ながらお引き受けできません(断り)。明日の午前中でしたら、終わらせることができるのですが、いかがでしょうか(代替案)。」
まず謝罪や感謝でクッション言葉をはさみ、理由を先に述べて、「結論」である「断り」は出来るだけ、最後に述べるといいでしょう・・・とのことでした。
ひろみ
そう言われてみれば、私が社員として働いているとき、仕事がものすごく早くてデキる人がいました。その人は、やっぱり上司のことに全て「はいはい」言わず、断ることは断っていました。そして、プライベートもとても大切にしていました。仕事もできて、プライベートも大切にしていて、結果、私よりも仕事はできたし、私よりもそこのお仕事 長く続きました。こういったメリハリが、きっと いいのでしょう。長く働けばいいというものでは ないと思いました。結果、私のように、やすいお給料で、適当に使われて、結果 身体もズタボロ。仕事も悪循環で、次の日疲れが残って、ミスも多い。
この樺沢さんの本は、仕事がもっと効率的に、また 早く終わらせる 術も 書いてあります。本当に いい本だと思います。おすすめです。
ひとつのテーマが 2ページにまとめて、おさめられています。
本当に 読みやすいし、とても わかり易いです。
ためになる 1冊だと思います。
樺沢さんは たくさんの本を読まれてきて、そして、自分で実践して 良いものを 集めて まとめられています。
私にとって、今年のホームラン本です。
オススメの一冊です。