「その人にも事情がある」——優しさが、ご自分を複雑にしていませんか
いつもブログにお越しくださりありがとうございます。
セラピーやカウンセリングをしておりますと、本当によくお会いする方々がいらっしゃいます。
それは——
「良くないことをした人にも、その人なりの事情がある」 「攻撃してくる人も、本当は傷ついているだけ」「加害者も、もともとは被害者だった」
——こうして、世の中の出来事を、いつも優しく変換して受け取っていらっしゃる方々です。
繊細で、思いやりがあって、人さまの痛みを感じ取る力が強い方が、本当に多いです。
そして、そうした方々の多くが、共通しておっしゃるのです。
「最近、どうしてか、人生がしんどい」 「自分のことなのに、自分のことじゃないみたい」 「いろんな人のことが、頭から離れない」
優しい変換の、見えない代償
「その人にも事情がある」と理解すること自体は、決して良くないことではありません。
むしろ、人さまの痛みに気づける感受性は、その方の魂の美しさです。
ただ、ここに一つの落とし穴があるのです。
理解するためには、その出来事のエネルギーを、一度、ご自分の中に取り込む必要がある——ということ。
そして、取り込んだエネルギーを、処分する技術がないと、それは全部、ご自分の中に残り続けるのです。
たとえば、ニュースで悲しい事件を見たとします。
「この加害者の方も、子どもの頃、辛い目に遭ってきたのかもしれない」 「お一人で抱え込んで、苦しかったのだろう」 「この方を責めるのは、簡単だけれど」
——こうして、優しく変換して、受け止めていく。
でも、その出来事のエネルギーは、ご自分の中に入ったまま。
これを、何年も、何十年も繰り返していると、どうなるでしょうか。
ご自分の中に、本来はご自分のものではない、たくさんのものが、積み重なっていくのです。
エネルギー上では、何が起きているのか
ヒーラーとして、こうした方々のオーラを見させていただくと——
実際に、いろんな方の問題のエネルギーが、その方の中に入り込んでしまっているのが、はっきり感じられます。
これは、比喩ではなく、エネルギー上の現実です。
🌸 加害者の方の重たいエネルギー
🌸 被害者の方の悲しみのエネルギー
🌸 ご家族の方の不安のエネルギー
🌸 友人の方の怒りのエネルギー
🌸 ニュースで知った見知らぬ方の苦しみのエネルギー
——これらが、その方のオーラや、お体の中に、層になって取り込まれているのです。
優しく理解しようとされた、その瞬間に——
「分かるよ」 「あなたも辛かったのね」
——という共感のエネルギーが、橋渡しのようになって、相手の方のエネルギーが、ご自分の中に流れ込んできているのです。
そして、処分する技術を持っていないと、それは、出ていく道がありません。
ずっと、ご自分の中に、留まり続けます。
これが、お体の重さ、頭の重さ、胃腸の不調、原因不明の疲労感、説明のつかない感情の波、その人と同じ人生になる、同じ事象が起こる、人生が波瀾万丈になるなど——として、現れてきます。
「理解する」と「背負う」は、別のこと
ここで、とても大切な区別があります。
「理解する」——その人の事情を、頭で分かる、心で感じる
「背負う」——そのエネルギーを、ご自分の体やオーラに取り込んで、抱え続ける
この二つは、別の作業なのです。
健全な思いやりは、「理解はするが、背負わない」。
そして、人生がしんどくなっていらっしゃる方々の多くは、「理解して、そのまま背負ってしまっている」状態にあります。
エネルギー上で見ると、本来は、その方の魂のお部屋であるはずのオーラの中が、他の方々のエネルギーで、ぎゅうぎゅう詰めになっているのです。
ご自分のエネルギーが、入る場所がない—— だから、ご自分の人生を生きるエネルギーが、足りなくなる。
これが、**「自分のことなのに、自分のことじゃないみたい」**という感覚の、エネルギー上の正体です。
「良くないことは、良くないこと」——切り離す勇気
長年、こうした方々とお仕事をさせていただいて、私がたどり着いた一つの結論があります。
それは——
最後には、「良くないことは、良くないこと」と、はっきり思うようにする
——ということです。
その人の裏の事情を理解することと、その出来事を「良くないこと」として、はっきり線を引くことは、両立できます。
🌸 「あの方も辛かったのだろう。でも、良くないことは、良くないこと」
🌸 「この方の苦しみは分かる。でも、私が引き受けるものではない」
🌸 「事情があったのは事実。でも、起きたことの責任は、その人のもの」
こうして、切り離して考えること。
これができるようになると、エネルギー上でも、他の方のエネルギーが、ご自分の中に入ってこなくなります。
すると、不思議なくらい、ご自分の人生がシンプルになっていきます。
なぜ、シンプルになるのか
それは、他の方の問題と、ご自分の問題が、ちゃんと別のものとして整理されるから。
そして、エネルギー上でも、ご自分のオーラの中が、ご自分のエネルギーだけで満たされていくのです。
これまで、いろんな方の事情を背負って、ご自分の中で複雑に絡み合っていたものが——
「これは、あの方の人生」 「これは、私の人生」
——と、はっきり区別できるようになる。
すると、ご自分の人生に、ご自分のエネルギーを使えるようになります。
人さまのために散らばっていたエネルギーが、ご自分の元に戻ってくるのです。
優しさを、捨てるのではありません
ここで、誤解しないでいただきたいのですが——
これは、「優しさを捨てましょう」というお話ではありません。
優しい方々が、優しいまま、消耗せずに生きていけるようになるためのお話です。
✨ 人の痛みは、感じていい ✨ その人の事情も、理解していい ✨
ただ、「私が背負う必要はない」と、線を引いていい ✨ そして、「良くないことは、良くないこと」と、最後にははっきりさせていい
これが、本当の意味で長く、健やかに、人さまに寄り添える在り方です。
まずは、気づくところから
もし、この記事を読んでいて——
「あ、私、ずっとそれをしてきた」 「いろんな人のことを、自分の中に取り込んできた」
——と、思い当たる方は、まず、気づかれたこと自体が、大きな一歩です。
これまで、本当に頑張ってこられました。 たくさんの方の事情を、優しく受け止めてこられました。
でも、もう、**「全部、背負わなくていい」**のです。
少しずつ、切り離す練習を、始めてみてくださいね。
最初は、罪悪感が出てくるかもしれません。 「冷たいのでは」と感じるかもしれません。
でも、それは、長年のパターンが、最後の抵抗をしているだけ。
🌷 「良くないことは、良くないこと」 🌷 「これは、あの方の人生」 🌷 「私の人生は、私のもの」
——この言葉を、心の中で、繰り返してみてください。
少しずつ、ご自分の中に、シンプルで、軽やかな空間が、戻ってきますよ。
