エッセイ

ずっと待っていたよ

川村 裕美

むかしむかし、ある旅人がいました。

旅人は白い馬に乗って、花畑を越え、どこかへ向かっていました。

でも、どこへ向かっているのか、自分でもわかりませんでした。

ただ、心の奥で何かが呼んでいる気がしていたのです。

花畑を抜けると、深い森がありました。

森の奥に、小さな光が見えました。

旅人は馬を降り、その光に向かって歩いていきました。

光のそばには、一人の老人が座っていました。

ランプを灯し、静かに本を読んでいました。

「ずっと待っていたよ」と老人は言いました。

「あなたは昔、ここに来たかったんだね。でも怖くて、入れなかった」

旅人の目から、涙がこぼれました。

「そうだった。私、ずっとここに来たかった。でも、悪いことだと思っていた」

老人は優しく微笑みました。

「何も悪いことなんてなかったんだよ。さあ、もう怖がらなくていい」

そう言って、老人は棚から小さな瓶を取り出しました。

「これは、あなただけの魔法の薬。長い旅で疲れた心に効くよ」

旅人はその薬を受け取り、そっと飲みました。

体の奥から、温かい光が広がっていくのを感じました。

旅人は老人と別れ、森を出ました。

気がつくと、旅人は赤い衣をまとっていました。

胸の奥に、温かい炎が灯っていました。

もう迷いはありませんでした。

自分の道を、堂々と歩いていけると知っていました。

あなたの心の奥にも、待っている誰かがいるかもしれません。

森の奥へ、会いに行ってみませんか?

Natural*Gardenで、あなたの物語を一緒に紐解きましょう🌸

ABOUT ME
ひろみ
ひろみ
セラピスト/ブロガー
精神世界を探求・研究し続けてきて21年。退行催眠のセラピスト。また、夢を見てメッセージを受け取ったり、夢を使ってヒーリングを行うこともしている。いつの間にかどこからともなく夢でメッセージが来るようになり、そのメッセージをこのブログで発信中。
記事URLをコピーしました