エッセイ

日本文化から見る「朝と夜」のお話。

川村 裕美

今日は朝と夜のお話を書いてみようと思います。

お天道様の到来を待ち望む

朝日を浴びて1日が始まる

朝日を浴びて1日が始まる、という生活でした。

電気や火さえもない昔、夜は漆黒の闇の世界で、夜は魑魅魍魎がうごめいたと考えられていました。その恐怖から、人々は祈る気持ちで朝日の到来を待ったと言います。

古事記でも、天照大御神さまが天岩戸に隠れられた時は、世の中で魔物が騒ぎ、たくさんの災いごとが起こったことが記されています。

ということで、魑魅魍魎のうごめく夜があけ、朝日の光で安堵し、喜びました。

朝は再生のチャンスで、新しいエネルギーで溢れています。

夜という、闇に包まれて横になるというのは「仮の死」だと捉えられていました。

一転して、光に包まれる朝を、これを再生の象徴と考えられていたということです。

顔を洗い歯を磨くことは「穢れを祓うこと」

夜の間に身が穢れる

魑魅魍魎が騒ぐとされていた夜。どんなに就寝前にお風呂に入ったとしても、夜の間に身体は穢れるとされました。

ですから、朝は顔を洗い、歯を磨くことは「穢れを祓う」ということ。みそぎとは、「身を削ぐ」という意味から来ていて、穢れを祓うということは、身を削ぐようなことだということでしょうね。

「浄と不浄の間にしっかりと線を引く」「不浄は持ち込まない」ということを大切にされてきました。

夜についた穢れは、朝には持ち込まない。そういう意味でも、朝の水での洗浄はとても効果があるとされてきたのです。

ですので、朝のシャワーもそういった意味でも、とてもいいようです。朝シャワー取り入れてもいいかもしれませんね。全身の穢れを祓って、心身ともにリセットする。そして、その後に太陽の光をいっぱいに浴びて、感謝の1日から今日の1日の無事を祈ってみるのも、いいのではないかと思いました。

今日は古学から見た、朝と夜のお話を書かせていただきました。

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ひろみ
ひろみ
セラピスト・ヒーラー  
中学生の時に大きな光の存在に出会い「お前は選ばれた」と言われる。24歳の時にヒーリングの世界に出会い、そのままセラピスト・ヒーラーの道に入り、ついに20年以上の時が経つ。ヒーリングのみ最初はしていたが、除霊などの修行もさせられ、ついに夢を見る能力までいただくことになる。クライアントさんに夢を使ってヒーリングしているのが、他にないうちの特徴。夢の中で、天界からのメッセージも受け取っている。皆様にお伝えしたいことを発信できたらと思っている。 古神道・神道を軸として、皆様のヒーリングを行なっている。古神道勉強中。
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