神仙感応経②〜福報
川村 裕美
えふで白書
神道では、明るくいることがとても重視されています。
というのも、日本中心として一番大切にされている神様が、天照大神様であって、周りを明るく照らす太陽の神様です。明るいことがとても大切なことだということを意味します。
ここでいう明るさとは、物理的な明るさと、心の明るさと、両方を指しています。
神様は、明るい場所も好まれると同時に、心の明るさも非常に好まれます。
明るいといっても、人の中心になってギャーギャーと騒いだりとしたり、また人の中心にならないといけない、というのではなく。あくまでも、心の明るさです。
人を恨んだり、妬んだり、いつまでもクヨクヨしたり、悪口を言ったりするのではなくて、からっと、切り替えられる、竹を割ったような引きづらない、心の明るさを言います。
心が明るければ明るいほど、神様に愛され、神様により近づくことができ、いいご縁やご加護もいただきやすくなるのです。
そして、いつもニコニコと、明るい雰囲気を放っている人には、自然と人も集まります。暗い不機嫌な雰囲気の人には、話しかけづらいというのもありますね。前者の方は、自然と人も集まってきますので、と言うことは、いいご縁も集まってきやすいということになりますね。
人間生きていれば、嫌なこと、辛いこともありますので、いつもそうできないこともあると思いますが、それでも、なるべく早く、明るい気持ちに切り替えて、前に前に進んで行こうとするお気持ちになること、これが神道の行き方です。
「人と仲良くなりたい」「人に好かれたい」と思われている方は、自分が太陽になればいいのです。追いかけるのではなく、自然と人が寄ってくるような、人間づくりをしけばいいのですね。